2017年10月12日~10月27日で愛車のYAMAHA YZF-R15で九州沖縄の旅に行きました。
今回の旅で初のキャンプをし、台風の影響でフェリー欠航の為予定が狂ったKen、衝撃の展開が待つ12日目のスタートです。
前回までのあらすじ!!
1日目 | 2日目前編 | 2日目後編 | 3日目前編 | 3日目中編 | 3日目後編 | 4日目 | 5日目前編 | 5日目後編 |
6日目前編 | 6日目中編 | 6日目後編 | 7日目前編 | 7日目後編 | 8日目前編 | 8日目中編 | 8日目後編 | 9日目前編 |
9日目後編 | 10日目後編 | 11日目前編 | 11日目中編 | 11日目後編 | 12日目 |
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驚愕の夜明け
昨晩は早めに寝たからか、午前6時過ぎに目が覚めました。
台風のせいでスケジュール狂って今日特に何も決めてない日なんだけどね。
ちょっとお腹減ったので玉子スープでも作ってみた(インスタント
風は相変わらず強いけど、特にテントが吹っ飛ぶとかそういう事は無かったので安心。
少し本を読みながらテントの中でゆっくり過ごしてたらだんだんと外が明るくなってきた。
テントの外に出て、背伸びをした後ふとテント周りを見てみると…
ん!?
んんん!?
これって…
ヘビ!?
えぇぇ、寝てる間ずっとテント周りを徘徊してたのかよ…
と、テントの中を改めて見ると…
おいおいおいおい
パンダテントなので、隙間からガッツリテント内に侵入されてました。
跡から見てかなり大きいヘビ…
ハブじゃね?
ハブ (動物)
毒牙が1.5センチメートルと大型で毒量が100-300ミリグラムと多い[7]。1回の咬傷にあたり平均22.5ミリグラム、最大103ミリグラムの毒液を排出する。
Wikiペディアより
一瞬血の気が引いた…
痕も無いし、体調はすこぶる良好なので噛まれてはいなかったようだ。
沖縄でのキャンプはワンポールテントはダメという事を認識した。
本日のフェリー情報
24日までの欠航は確定で揺るがず。
25日以降の予定はまだ出てなかった。
という事で、フェリー情報を確認するためにフェリー会社のサイトにアクセスしてみる。
25日:臨時便運行
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
ついに、ついに帰れますよ。
どうなることかと思ったけど希望の光が見えた。
ただ、4日間も欠航してたから電話受付開始の10時に電話して予約しないと…!!
とりあえず時間はまだあるのでテント撤収して出発。
テント張ってた橋の上。
天候はすっかり良く、晴れています。
台風は過ぎてるものの、まだ海は穏やかではなく波は荒い。
風もけっこう強いので突風が吹くとふらつく事も少なくは無い。
波しぶきで海水がついたレンズが乾いて塩となり、カメラが曇ってきた。
しばらく走ってるとちょうど電話受付時間の10時になったので、程よいバス停にバイクを停めてチケットの予約をするよ!!
Ken「もしもし、臨時便の予約をしたいんですが…」
フェリー会社のスタッフ「はい、大丈夫ですよ」
という事で、予約できましたよ!!
これでやっと九州まで帰れる!!
そして同時に九州から大阪までのフェリーもネットで予約しました。
しかしどんなに急いでも仕事には間に合わないので、もう1日だけ事情を話して休みをもらいました。
空模様だけではなく、Kenの心も晴れやかになりました。
ただ、まだまだ暴風なので油断は禁物(フラグ
ももクロのワニとシャンプーを熱唱しながら朝ご飯を食べに南下します。
と、調子に乗ってたら突然の雨!!
カッパ着るほどじゃないけど雲行きも怪しいので様子を見ながら走ります。
人生最大のピンチ
しばらく走ってると何か違和感を感じる。
はて、何だこの違和感…
バイクは先日のエンジン警告灯が出た時以来は出てないしバイク自体もすこぶる好調。
急に不安になってきたので、安全な場所にバイクを一旦停めました。
バイクの外装は汚れてるけど問題なし、荷物も崩れたり何かが落下したような形跡は無し。
んー、、、
あっ…
財布が無い!!
いつも尻ポケットに入れてるけど、無い!!
そうか、これが違和感だったのか。
そういやさっきフェリー予約する時に財布出したな…
ジャケットのポケットとか違うところに入れたかな?
…
無い
全てのポケット、バイクの荷物は積んだままだけどそれでも見当たる範囲には入れてない…
という事は、さっきフェリー予約した時に落としたとしか考えられない。
思い返してみると、シートバッグの上に一時的に財布置いたのを思い出した。
そのまま出発してしまって落としたとしか考えられない。
という事で、急いでさきほどの場所まで戻る!!
気づいたバス停「仲尾次入口」から最後に財布を確認した「大宜味郵便局」まで約15km。
不幸は重なるもので走行中に波しぶきが国道まで被ってきた。
うぎゃぁぁぁぁ
写真じゃわかりづらいけど、前の車もガッツリ波しぶき浴びてます。
約20分ほどかけて先ほどフェリーを予約するために止まったバス停まで戻ってきました。
絶望の捜索
バイクを先ほど停めた付近は無かった。
バイクから降りて付近を捜索するKen。
ひょっとすると、走行中に落としてる可能性もあるのでもう少しバス停から捜索範囲を広げてみよう。
ハザードがYZF-R15には無いので、左ウィンカーを出して最大限に左側に寄せて出来るだけ走行の邪魔にならないようにゆっくりゆっくり走りながら探してみた。
しかし、落ちてなかった。
1時間ほどかけて気づいた場所とこのバス停を往復したが見つからない。
そういやバス停のところに郵便局があったので落とし物の届け出があるかもしれないので聞いてみよう。
Ken「すみません、ここ1,2時間の間に財布の落とし物とかで届け出はありませんか?」
郵便局員「残念ながら無いですね…」
という事で郵便局にもありません。
絶対にこの間にあるはず。
ひょっとすると拾った人が警察に届けてるかもしれない。
ここから近い塩屋駐在所に行き話をしたけどそういった届け出が無いので、ここで紛失届を出しました。
その後何度も探したけどやはり見つからない…
誰かが拾って盗んだ可能性も視野に入れる。
さて、どうしたものか。
沖縄から鹿児島までのフェリーは予約したものの、電話予約なので支払いはまだ出来てない。
財布が無いと沖縄から出る事すらできない、それ以上に出航まであと2日あるから飲まず食わずで過ごすにはあまりにも長すぎる時間。
そして付近を探し回ってたらいつの間にかガソリンも尽きそう。
エンプティーモードに入ってからもう63.9kmも走ってた。
周りにガソリンスタンドも無いし、あったところでお金もカードも無いし、こんなところでガス欠なんてシャレにならんぞ。
そこで最後の力(ガソリン)を振り絞って名護警察署まで行くことにした。
ここならもし届け出があっても受け取れそう。
50km/ℓという燃費に助けられ、無事名護警察署までは辿り着けました。
警察署にて届け出が無いか聞いたがやはり無いようです。
さて、どうしよう。
もうガソリンも無いし動けない…
最後の手段
財布にはキャッシュカードやクレジットカードが入ってたので金も引き出せないので本当に無一文状態。
最悪、沖縄で就職という冗談で笑えない事も真剣に考えてました。
まだだ、まだ終わらんよ。
本当にもうお手上げで成す術が無い状況なので、これだけはやりたく無かったけど最後の手段を取った。
という事で先日偶然お会いした、ちょうど沖縄を旅してるばくさんにTwitterでDMを送ってヘルプしました。
Twitterでも財布紛失した事とかを呟いてたのでそれをばくさんも見てくれてたらしい。
物凄く恥ずかしいお話しとなりましたが、藁にもすがる思いでSOSをしました。
見るに見かねたばくさんが何とお金を貸していただけるとの事で甘えました。
名護警察署でほぼ身動き取れない状況のKenにわざわざ1時間以上かけて駆けつけてもらえるとの事で涙なしには語れない状況です。
ばくさんに来てもらえるまでの間は警察署の駐車場でひたすら待機。
その間本を読んだりバイクの状況を見てました。
チェーンは錆び錆び
海水や潮風で腐食しかけてるエキパイ。
波しぶきがかかり、乾いた塩まみれのフロントカウル。
洗車も出来ない状況でごめんよ…
救世主現る
そして夕方前になり、ばくさんが到着!!
状況にドン引きしてるばくさんに頭を下げました。
という事で、3万円をお借りしました。
無事帰ってカードの再発行等できたら必ず返します、Twitterでもそれを公言しました。
当たり前なんだけど、絶対に返します…
という事でばくさんに足を向けて寝られない状況ですが何とか首の皮一枚繋がった状況です。
本日最初で最後のご飯、そして宿
ばくさんには言い切れないほどのお礼を言って分かれます。
とりあえずまず給油、これをしないと動くに動けない。
給油をした後は寝床探し。
極力出費は抑えたいので宿などには泊まらない。
キャンプ場は昨晩の事もあるので避けたい…
いろいろ考えてるうちに日は暮れてきた。
あれが希望の光か…
と思ってるうちにもう真っ暗になりました。
けっきょく寝床は決まらなかった。
そういや、宮古島行く前にYZF-R15の調子が悪く確認するために立ち寄った公園の事を思い出した。
そうだ、ここのベンチで野宿しよう。
決定してからの行動は早かった。
とりあえず昨晩からまだ何も飲み食いしてないことに気づいて、コンビニでカップ麺買って駐車場で食べます、周りの事は気にしない。
そして公園に到着(誰もいない)、ベンチの上で就寝します。
体力的にも精神的にも限界だったので一瞬にして爆睡したのである。
明日は予定が無いので1日中財布を捜す事に徹底します。
では、おやすみなさい…