人生初の雪道をバイクで走ってヒィヒィ言いながらも何とか滋賀県北部まで1度の転倒もなくたどり着いたKenとO先輩。
雪山ツーリングの後編スタートです。
前回までのあらすじ
メタセコイアへ
道駅を出発し、国道367号線をさらに北上していきます。
なんか北上すればするほど周りの雪は深くなっていくのに道路の雪は少なくなっていく謎。
まぁおかげで安心して走れるのは助かる…
国道367号線から国道303号線を経由して、いったん国道161号線に出ます。
さすが滋賀の湖西を縦断するメインバイパスだけあって路肩以外は全くもって問題なかった。
ずっとゆっくり走ってただけに久々にそこそこの速度で走れたのが嬉しかったね。
しばらく走り、バイパスを降りて県道に入ります。
県道になると路面状況がどうなってるか不安になるけど、メタセコイアへ行く道だからたぶん大丈夫でしょう…
家もあるので思ったとおり、道路には雪が積もってなかったので安心。
そういや2,3年前に電車で大雪の中カメラ片手にメタセコイアまで来たときも道路は大丈夫だった覚えがあった。
そして、メタセコイア並木道に到着。
あれ…予想していたのと違う…
なんかもっとこう並木にも雪が積もってて幻想的なイメージしてたんだよ!!
そう、こんな感じで!!(Google画像検索より)
残念…
とりあえず休憩所でトイレ休憩。
バイクを止めて徒歩で並木道へ再度出て撮影してきました。
やっぱり6年前来た時よりも雪は少ない。
ちなみに6年前に来た時はこれだけ積もってたにも関わらず、やはり木には積もってなかった(下の写真が6年前に撮影した写真)
やっぱり雪が降った翌日の朝とかに来ないと見られないのかなか…
リベンジならず、残念。
休憩した後出発して並木道を通ります。
しかし日曜の昼前なのにこの季節だと流石に交通量は少ない。
年中これぐらいだと快適なんだけどねぇ…
お昼ご飯
メタセコイア並木道を抜けた後は道の駅「マキノ追坂峠」でお昼ご飯を食べましょう。
なんやかんやけっこうな時間かけてここまで来たからね、寒さと空腹が限界だった。
ご飯が食べられる店に入り、とりあえず身体を温める料理を食べたい!!
その欲求を満たしてくれる料理がこちら。
カレーうどん!!
熱々のカレーだしのスープが冷えた身体に染みるぅぅぅぅ
いや、本当に生き返った。
氷点下の中ずっと3時間以上走りっぱなしだったから…
少しゆっくりしながらこの後の打ち合わせをします。
O先輩オススメの林道、ここからそんなに遠くないのでそこへ向かう事へ。
道の駅を出た後は国道161号線を北上して湖北へ向かいます。
途中で国道303号線に入り、木之本方面へ向かいます。
交通量はあり、道も凍結してないのでスムーズに走れる。
雪山へGO!!
途中でO先輩が突然曲がり、細い民家がある道へ…
え、こんなところ通るの?
細い道を少し走ると左側に入る道があった。
O先輩「ここが林道の入り口やねん」
マジか、すでに嫌な予感しかしないぞ。
今までは生活路だったので塩カルのおかげで道路に雪が積もってたり凍結してなかったけど、ここからは山の中、どうなっているかはわからないので恐る恐るO先輩の後ろへ付いていく。
おおう、車が通ったタイヤの部分しか通れないやん!!
あぁぁぁぁ、どんどん細くなっていくぅ~
そしていよいよ山の中に入りました、もう無理ですごめんなさい。
さすがのO先輩も真っ直ぐ走れず後輪を滑らしながら頑張って走ってる。
KLXの車高が高く足が付かないO先輩はフラフラしながら走ってるのを見て笑いながらも自分も必死になりながら付いていってます。
O先輩が道を開拓してくれてるのでKenはそのタイヤ跡を通るので比較的楽ですw
過酷な雪山
さて、進めば進むほど道はなくなり雪が深くなっていきます。
O先輩も後輪を空回りして雪を思いっきり後方にぶち撒けながら進んでるので少し距離をとりましょう。
そして木に積もった雪が突然降りかかり危機一髪!!
このときだけでなく、突然木に積もった雪が大量に落ちてくるのは頻繁にあったから下だけでなく上も油断できない。
あまりにも雪で滑って前に進めないので諦めたO先輩はバイクから降りて手押しで進むという強行作戦に。
ぎゃー!!
思いっきりアクセルを回してるので後ろに大量の雪ミサイルをぶち撒けて食らうKen。
そしてわたくしのXTZ125も中華製のノーマルタイヤなのでツルツル滑ります。
なので、同じようにバイクから降りてエンジンかけながら手押しで進みます。
もはやツーリングじゃないのはご愛嬌。
極寒の汗だく
気温は低いんだけど、物凄く頑張ってる関係で実は身体は汗だくなんです。
本当に熱くて全裸になりたいほど。
そして体力もかなりいるため、途中で休憩することに。
追いつくKenをO先輩が撮影。
O先輩「いや~あっついわ~」
KenのXTZ125とO先輩のKLX250
雪山に入ってまだ1kmほどだろうか、まだまだ先は続いてるんだけどこのまま行けるのか?
けっこう体力的にも辛いぞ…
ホイールも雪だらけ…今は少ないけど実際はブロックタイヤの溝の隙間にも雪で埋め尽くされて空転してしまう。
限界地点
さて休憩してさらに山奥に進むのですが。
O先輩「うぉぉぉぉ…!!」
という気合も虚しくぜんぜん前に進みませんw
O先輩の後ろを付いていってたおかげでまだ比較的走りやすかったけどあまりにも苦労してるので、ここからはKenが先に進むことにした。
進むことにした。
うん、さらに雪が深くなってる上に
なんか 野生の足跡 が深く刻まれてた。
細長いのでたぶん熊ではなく鹿。
鹿だと信じたい、その方が我々も幸せになれる。
少し進むと右側に道があるかもしれない場所に到達。
O先輩「右側がエスケープロードや」
ん、エスケープ?ロード?
道なんてもの見当たらないんですが…
O先輩「誰もここ使ってないな」
状況によってはここで右側に入って林道を抜けようという予定だったらしい。
しかし、野生の足跡しかないところを 道 と言えるのか?
人生エスケープしてしまうよ!!
という事でここが限界地点、帰りの事を考えるとこれ以上進むのは危険と感じたのでここで泣く泣く引き返すことを決意する。
2台並べて記念撮影。
これだけ見てると凄く楽しそうな感じするけど、本人たちは満身創痍。
O先輩に至ってはタイヤが空回りしてるところを無理にアクセル回してたので、オーバーヒートしてたのか、エンジンに雪をぶっかけてて冷やしてた。
足首は軽く埋まるほど。
うわさのエスケープロードを探索するO先輩。
すでにひざ近くまで雪が積もってるのを確認し
O先輩「こらあかんわ」
その判断は正常な思考です。
オフライダーは頭のネジが全部抜けてる人多いから
これでも 爆笑しながら突っ込んでしまう頭悪い種族 だからね。
※褒め言葉です
さて、Uターンも一苦労な状況でなんとか来た道を戻ることにします。
戻るときはKenが先頭。
しかし来たときの軌跡を見るといかに雪道を走るのが大変かがわかる。
しばらく走ってるとブルドーザーが!!(写真右上)
こっちに向かってきてるのか?
そうだとすると万事休す!!
インカムで「ヤバイよヤバイよ」と言いつつこっちには来なかったので一安心。
このまま何とか林道を抜けて生活路へ無事戻れました。
岐路へ…
なんとか無事戻れた我々は少し休憩します。
ホイールには雪が大量に付着…
汗かきすぎていろいろウェアとか脱ぎだすO先輩。
汗が冷えてしまうのが怖いのでわたくしは暑いながらもダウンは脱がず。
KenのXTZ125のホイールにも大量の雪が付着してました。
いやー、何度死ぬ思いをしたかわからないけど凄く楽しかった。
ここからは湖東で帰ります。
写真ではわかりにくいけど、前を走るO先輩のKLX250のタイヤに付着した雪が走ることにより後ろに付着した雪をぶち撒けてたw
当たっても特に問題は無いけど、それでも前から迫り来る雪の弾丸に怯えながら走りつつインカムでは「うっひゃっひゃ、雪飛ばすなよ~」と爆笑してました。
湖東は天気もよく、道に雪が積もってることもないので帰りは比較的スムーズに帰れそう。
トンネルを抜けて湖岸道路に入ると雪はほぼない状況。
ちょっと寂しい気もするけど、変に雪があると帰るのに凄く時間がかかって真っ暗になってしまうのでちょうどいいのかも。
途中、道の駅「湖北みずどりステーション」にて休憩。
こんなクッソ寒いなかツーリングしてるのは我々だけかと思ったら3台ほどバイクが止まってたので頭のネジがぶっ飛んでるライダーなのであろう。
温かいコーヒーを飲んで休憩し、ここからは一気に帰ります。
もう3時頃なので急いで帰らないとすぐ暗くなる。
O先輩はここから近いのでいいんだけど、大阪に住んでて高速も乗れない125ccのKenはここからさらに2時間半以上かかるから気合を入れて帰らないと。
途中でO先輩と別れ、帰宅したのは19時を過ぎてました。
疲れたけど、雪景色の中は意外と楽しかった。
一人だと不安だけど、また銀世界の中で遊びたい!!
あと、今回途中で断念した林道も雪が溶けたら普通に走りに行きたいね。
という事で初雪山ツーリングはこれにて終了です。
O先輩、本当にいろいろとありがとう、また連れてってくださいな!!